■ 特許事務所の選び方
 個人の依頼者の場合、知り合いからの紹介により特許事務所に特許出願を依頼される場合が多いと思いますが、ここでは、企業の特許担当の方が、どのようにして特許事務所を探すことができるかをご紹介します。

 「うまい」「早い」「安い」が揃っている事務所が見つかるとよいのですが、実際にはそのような事務所はまずありません。特許事務所を、「大事務所」(所員数50人以上)「中事務所」(所員数5〜20人)「個人事務所」(所員数1〜3人)におおざっぱに分けた場合、次のように特徴付けられます。

 大事務所:多量の案件にも対応できて重要案件にも対応できる。担当者により当たり外れが大きい。
 中事務所:ある程度の量の案件に対応できて重要案件にも対応できる。当たり外れは少ない。
 個人事務所:多量の案件に対応できない。所長が優れていれば当たり外れはない。経営の安定性は低い。

 もし、貴社が多量の案件を急いで処理する依頼を行いたい場合、大事務所に依頼するしかありません。
 多量の案件ではなく、重要な案件を依頼したい場合、大事務所に依頼する場合は、能力のある担当者が担当することを条件に依頼できるか確認する必要があります。中事務所の場合も、担当者の当たり外れがある場合は同様の注意が必要になります。
 事務所選びでは、重要な案件や難解な案件を依頼することができる事務所を見つけることが重要となります。このような事務所には、様々な案件を依頼することができます。なお、安ければ質が悪い、高ければ質がよい、とは必ずしも言えません。

 まず、調査対象の特許事務所が、貴社と競合する会社と取引をしていないか調べる必要があります。この情報は、当所HPのリンク集の「公報検索(キーワード)」を開き、調査対象の代理人の名前で検索することにより得ることができます。検索結果が膨大な場合は、例えば、公開日に「2015?」を入れて2015年の公開公報だけを検索します。
 調査対象となる特許事務所が競合他社と取引していない、あるいは、競合する分野を扱っていないことが判りましたら、次に、その事務所の質を評価します。質がよい仕事をする事務所を探すに際には、「どのような会社とどれくらいの期間取引しているか」が一つの判断要素となります。
 10年以上に亘って取引先企業が同じ場合、一応、質がよいと言えます。10年の間に、ほぼ全ての取引先企業が入れ替わっている場合、質が悪いとは断定できませんが、注意が必要です。ただし、大企業との多量の取引は、質とはあまり関連性を有しません。むしろ、早く、安くを重視した仕事になっています。

 複数の特許事務所に依頼してる企業は、依頼事務所を絞ることを定期的に行っています。例えば、リーマンショック時に事務所数を減らすことが行われました。質がよい事務所は、このような時も、依頼数は減少しても0にはなりません。企業側としても事務所に存続してもらい、かつ、競合他社と取引を始められては困るからです。つまり、貴重な事務所は企業の財産の一部として確保されます。
 大事務所の場合、多量の取引が行われるため、不景気時に質を基準に取引がなくなることはあまりありません。そのため、大事務所の質を推し量るのは難しいかもしれません。しかし、中事務所や個人事務所の場合、不景気時の依頼状況を見れば、企業側が重要視しているか否かを判断することができます。

 以上のご説明は例にすぎませんが、ご参考になれば幸いです。
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